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大切なスーツの寿命を伸ばす方法

vol.283


おはようございます!


現在朝4時2分です。キレイな朝焼けが見えます。


明後日金曜日から小樽の夏の最大のイベント『おたる潮まつり』が始まりますがどうやら今年はお天気に恵まれそうです。


予想最高気温は金曜日27℃、土曜日29℃、日曜日29℃となっており降水確率もそれぞれ10%,20%,30%です。


金曜日と日曜日には花火大会もありますのでぜひ会場まで足をお運びください。


スーツの寿命を伸ばすケアの方法


昨日は札幌から高校時代の友人がスーツを仕立てに来てくれました。


札幌にもいい仕立て屋さんはたくさんあるのに友達とはいえ休日にわざわざ小樽まで足を運んでくださる心遣いに感謝です。


友人は着るものにはかなり気を遣っており昨日もアメリカの『ブルックスブラザーズ』のかっこいいスーツに靴はリーガルの薄茶のストレートチップで来店してくれました。


色々話をしていて気づいたのは着るものにかなり気を遣っている友人でも意外とお手入れ方法に関しては知らないのだということでした。


スーツを着る機会が月に1〜2回という頻度でだいたい2回着たらクリーニングに出すということでした。


あまりスーツを着る機会がない方が『スーツを大事に着たい』と思ってクリーニングに出すのだと思うのですが、残念ながらクリーニングに出せば出すほどスーツは痛み寿命は短くなってしまいます。


今日は大切なスーツの寿命を伸ばす方法を書きたいと思います。以前にも書きましたがとても大切なことなのでまた書きます。これからもしつこく何度も書くと思いますのでよろしくお願いします(笑)


①『頻繁にクリーニングに出す習慣をやめる』

どんなスーツもクリーニングに出せば出すほど生地が痛むことで風合いを損ない、寿命が縮みます。


特にドライクリーニングには揮発性有機溶剤が使われるのでスーツへのダメージは小さくありません。


大抵のスーツにはウール(羊毛)が使われています。羊毛一本一本は動物性の脂でコーティングされています。これがスーツの美しいぬめり感やツヤを出しているのですが、ドライクリーニングで使用される有機溶剤がこの脂を剥がしてしまうのです。


そして脂を剥がされたスーツはぬめりもツヤもなくなり『パサパサ・よれよれ』した感じになってしまいます。


もちろん1度や2度のクリーニングではなりませんが何度も繰り返していると必ずなります。でもこれは仕方のないことです。それがドライクリーニングの特性ですから。


スーツにシワがついたらすぐにクリーニングに出しているという方は多いと思いますが、これは今すぐやめた方がよい習慣のひとつです。


スーツの手入れとは「クリーニングの頻度をいかに減らしながら、スーツを良い状態で長く着るかということです」です。


キチンとケアをすれば買い替え頻度が減り「節約につながる」というだけではなく、これから高価なスーツに挑戦していく男性にとっては「良いものを長く着る」ための基礎知識となるのでぜひポイントをおさえ、取り入れて頂けると幸いです。


②『1にブラッシング2にブラッシング3、4がなくて5にブラッシング』


一番大切なのは『ブラッシング』です。これに尽きます。


1日着たスーツは汚れてないように見えてもホコリやチリなどが付いています。これらを放置しておくと生地の傷みの原因や型崩れの原因になってしまいますので、帰宅後すぐのブラッシングをオススメします。帰宅後すぐが難しければ翌朝でも結構です。 放置することによって虫の栄養になり虫食いの原因になってしまうこともあります。


ジャケットはまず下から上にほこりをかき出すように強めにブラッシングします。ラペルの裏やポケットも忘れずに。


その後上から下に毛並みを整えるようにブラッシングします。


パンツは泥や砂汚れのつきやすい裾周りを中心にざっとブラッシングしましょう。 また裾がダブルになっているパンツは折り返しの部分に誇りが溜まりやすいので、裾を伸ばして、溜まったほこりをかき出しましょう。


パンツは裾の部分を上にして吊るした状態で上から下に強めにブラッシングしてほこりをかき出し、その後下から上に毛並みを整えるようにブラッシングします。


ブラッシングのやり方の動画を貼っておきますのでぜひご覧になってください!


③『厚みのあるハンガーで保管』

スーツをかけるハンガーの正しい選択と使い方が大切です。


ジャケットを薄っぺらいハンガーにかけていませんか?ジャケットをかけるのは5〜6cm程度の厚みがあり、前に向かって湾曲したものを使うことでジャケットの形を美しく整えることが可能です。


薄いハンガーではジャケットの肩部分がつぶれてしまうため形がくずれ、シワにつながってしまいます。また、スーツジャケットのポケットに名刺入れやライターを入れたままにしておくと型崩れの原因になるので、ポケットの中は必ず空にすることにも気をつけましょう。



④『すぐにクローゼットには入れずに風通しの良いところで陰干しする』

今の季節は特にそうですが,1日着用したスーツは汗を吸い湿気を帯びています。


汗が完全に服から抜けるには約72時間必要と言われています。湿気を帯びたスーツをすぐにクローゼットに入れるとその湿気や臭いが他のスーツに移ってしまいます。


そこで1日着用したスーツはすぐにはクローゼットに入れず,一晩はクローゼットの外で陰干し(光の当たらない所にかけておく)する様にしてください。

パンツは↓の写真のように裾を上にしてベルトをつけたままにして吊るしておいてください。


こうすることでパンツのひざ裏のシワが取れやすくなります。シワがとれたあとはベルトを外しスーツハンガーでジャケットと一緒にクローゼットに保管してください。


私はこのままの状態でジャケットとは別々にクローゼットに保管していますがどちらでも構わないと思います。


ちなみにビジネスホテルに置いてあるパンツ専用プレスですが、折り目の位置がずれることが多くなかなか難しいので使用する時は気をつけてください。個人的にはあまりおすすめしません。


以上のことをやって頂ければ大切なスーツの寿命が伸びることは間違いありません。参考にして頂けたら幸いです。


今日は以上です!


追記


お昼は『桂苑』さんで『小樽あんかけ焼そば』を頂きました。

友人はかなり久しぶりだったようです(笑)お昼時だったので相変わらず大繁盛しておりました。ごちそうさまでした。

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