スーツ
vol.310
おはようございます!
今日からチビッコ達の2学期が始まります。
昨晩『6時に起こしてね!』と言って寝ましたがちゃんと起きれるのかどうか心配です(笑)
生地の目付
さて昨日のブログでお盆を過ぎると一気に秋冬モードに入りますと書きました。
スーツの世界には『春夏物』『秋冬物』『オールシーズン物』と呼ばれるものがあります。
これらはどのように区別されているのでしょうか?
色々ありますが今日説明する『生地の目付』がそれらを区別する基準のひとつとなっています。
目付とは生地幅150cm×長さ1mあたりの重さのことを言い、品質表示の欄には、「250g/m」などと表示されます。
この生地の場合1mあたり250gの目付けということになります。
スーツに生地として使用されるウールの生地はだいたい150~155cm幅の生地がほとんどです。
なぜ『だいたい』と書いたかというと目付は、曖昧な表記になっている場合があるからです。
260g/290gという風に、いくつかの目付が書かれていることがあります。
生地というのは織り上がってから縮絨(しゅくじゅう)といって、湿らせたり圧力をかけたりする場合があります。
例えばフランネル(フラノ)の生地は、縮絨をして綾織りの織り目を見えないようにします。
すると、最初は165センチで織られていても、150センチくらいまで縮むのです。
そして縮み幅は毎回微妙に違います。なぜならウールは天然繊維だから。
まさに生き物のように毎回違うのです。
ですから当然重さも毎回一定ではありません。なのでいくつかの目付が表記されているんですね。
『春夏物』『秋冬物』『オールシーズン物』
一般的に
春夏物・・・240g以下
秋冬物・・・260g以上
と言われます。
じゃあオールシーズン物は?となりますが、これバラバラです(笑)
国によっても地域によってもバラバラです。
そもそも夏と冬で同じスーツを着るという発想自体にムリがあると私は思います。
あっても『春〜秋』のスリーシーズンなどの表記にするべきじゃないでしょうか。
ちなみにイタリアだと250g/mくらい、イギリスだと280g/mをオールシーズンということが多いようです。
生地を選ぶ際の一つの目安としてこの『目付』を参考にされたらいいと思います。
ウール100%の生地とモヘア混やカシミア混などの場合でも違いますからね。
結局は店員さんと色々話し合いながら決めていくのがいいと思います。
いろんな生地を見ていると楽しいですよ!
お気軽にお問い合わせくださいね。
参考までにウールのコートの目付を書いておきますね。
一般的・・・500g/m前後 厚めで本格的・・・800g/m
人気のカシミアはというと
軽い・・・400g/m
普通・・・500g/m
重い・・・600g/m
参考になれば幸いです。