スーツ
vol.344
こんにちは!
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です。
休日の昨日は娘達の洋服を
買いに札幌へ行ってきました。
アリオ札幌に行ったのですが
1F入り口からすぐの場所で
『理由あり商品大放出!』
セールをやっておりました。
かなりの人気企画のようで
たくさんのお客様で
にぎわっていました。
『理由(ワケ)あり』って
どんな理由(ワケ)だろう?
と思いましたが
『企画品のため』
『メーカー在庫処分のため』
『商品入れ替えのため』
と結構普通の理由でした(笑)
でも消費者からしたら
ただ安いだけじゃなく
普通のことでも理由が
書いてあると
安心出来ますよね。
理由(ワケ)ありと言えば・・・
実は仕立て屋にもあります。
代表的なのは・・・
『デッドストック』
『着分のみ』の二つ。
『デッドストック』とは・・・
売れ残り品や長期間
倉庫に置かれていた
商品を指す。
既製品でデッドストックと
言われたら『流行遅れ』という
とらえられ方をするかも
しれません。
が、オーダースーツの生地は
そんなに流行り廃りがある
ものでもありません。
先日のお客様のように
デッドストックと聞いて
興味を示す服好きの
方は結構いらっしゃいます。
ナポリ『アリストン』の
デッドストックでお仕立て
した単品ジャケットです。
デッドストックが好きな方は
もう世の中に出回らない生地
で自分だけの1着を作れると
いうことに喜びを感じます。
私もそうです(笑)
普通の人には
全く関係ありませんが
1950年代、60年代の
ヴィンテージ生地なんて
何十万円というとても
信じられないような価格
がつくことがあります。
スーツ用の生地は保管状態が
良ければ数十年寝かせて
おくことも可能なんです。
『着分のみ』
一般にスーツをお仕立てする
のに必要な生地は平均で
3.2mと言われています。
この1着分の生地のことを
業界では『着分(ちゃくぶん)』
と呼びます。
私のように小柄(166cm)で
バスト、ウエストもない
場合はもう少し少ない3m
くらいでも大丈夫です。
逆に大柄(180cm)で
バスト、ウエストともに
ある方はもう少し3.5m
くらい必要な場合もあります。
生地を扱っている商社では
一反(50m)単位で生地を
仕入れて注文に応じた長さに
カットして販売してくれます。
一反(50m)分がキレイに
割り切れればいいのですが
ほぼムリです(笑)
どうしても中途半端に
生地が残ってしまいます。
3mだったり、3.8mだったり。
3.8mだと問題ないですが
3mだと小柄な方に限られて
しまいます。
そういうハンパな生地を
商社さんからお安く
分けて頂けるわけです。
そうすると仕立て屋の方でも
お客様にお安く提供
出来るということになります。
いつもいつもあるわけでは
ありませんが、こういう
お買い得な生地がある
場合がございます。
今ですと↑の生地が
お安く提供できます。
ただし2.3mですので
単品ジャケット用となります。
ご興味ある方いらっしゃい
ましたらお気軽に
お問い合わせください。