スーツ
vol.348
おはようございます!
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です
昨日この秋初めて
お店の暖房をつけました。
最高気温が20℃を
下回って18〜19℃。
最低気温が12〜14℃
くらいです。
日中の最高気温が
20℃を下回るようになると
『秋だなぁ〜』と感じます。
冷静に考えたらもう9月末。
そりゃ秋を感じるはずですね(笑)
スーツの衣替え
秋といえば衣替えの季節です
洋服と同じようにスーツにも
衣替えがあります。
一般的にスーツは大きく
2種類に分けることが
できます。
春夏スーツ・・・4〜9月
秋冬スーツ・・・10〜3月
最近では春夏物と秋冬物に
分けて年に2回衣替えと
いうパターンが多いようです。
他にも3シーズンスーツや
盛夏用スーツ、真冬用スーツ
などもあります。
が、室内では
エアコンで温度調節が出来る
ので春夏物と秋冬物が
あれば1年を通してカバー
出来るというのが
主な理由のようです。
季節ごとの特徴
春夏スーツ
生地はモヘア、麻、綿、ウールなど。
目付(めつけ)と呼ばれる
『生地の重さ』も1mあたり
250g以下が多い。
本州では裏地を背抜きにする
方が多いと思いますが
私は春夏物でも
『総裏』をオススメしています。
北海道なので本州のように
暑くないこともありますが
私自身どうも背抜きが
好きになれないのです。
背抜きのジャケットを着た時
のあのペラっとした背中が
どうも苦手です。
ビジネスなのに軽く見えて
しまうのが気になるのです。
私自身1着も持っていません。
常に総裏です。
秋冬スーツ
生地はカシミア、ウールなど。
目付は1mあたり
280g以上が多い。
フランネル(フラノ)などの
しっかりと目の詰まった
素材なら軽く300g
を超えます。
正統派衣替え
3月になると春物
に衣替えします。
そして6月上旬気温25℃
を超すと夏服に衣替えします。
夏服は気温が25℃を
下回る9月下旬くらいまで。
その後秋物に衣替えして
気温が18℃くらいになる
11月頃に冬服に衣替え。
正統派ではありますが・・・
このサイクルを実践
されている方は
かなり装いの意識が
高い方だと思います。
理由はかなりのスーツの
数が必要になるからです。
1週間5着必要として
5着✖️4シーズンで
年間20着が必要という
ことになります。
春夏と秋冬のパターン
春・夏・秋・冬の4シーズン
ではなく
春夏・秋冬の2シーズンで
衣替えをする
パターンです。
この図では5月と10月に
衣替えとなっておりますが
北海道だと夏が短いので
3月に春夏物に衣替えし
10月に秋冬物に衣替え
というのが一般的
かもしれません。
3シーズン
クールビズが導入されて
からは一般的になった
スタイルだと思います。
6月または7月に
クールビズを導入し
スーツは盛夏用又は
クールビズと割り切って
夏はスーツなし。
衣替えの回数は2回ですが
夏はスーツなしか
ジャケパンのみのパターン
実質的に年間を通して
3シーズン用スーツ1種類
で通すというタイプです。
スーツから完全に季節感が
失われたパターンとも
言えます。
実際は・・・
現代の主流パターン
ではないでしょうか?
特に今の本州の夏の暑さは
シャレにならないレベルです。
アフリカ人ランナーが
『東京はアフリカより暑い』と
ボヤいているくらいですから。
クリーニングは随時で
衣替えはしないというパターンも
これに当てはまります。
手軽な一方スーツに
季節感が乏しくなります。
せっかく日本には四季が
あるのですから装いの面
からも四季を楽しんで頂き
たいと思うのですが
現代ではなかなかそういう
考えは少数派のようです。
図は『サラリーマンのファッションを考える』様
のサイトから頂きました。