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雨の日にオススメの靴

vol.351


おはようございます!
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です


日本列島を縦断中の
台風24号ですが
10月1日2時の時点
では北日本が危険な
暴風域に入ったようです。




予報では今日の午前中までは
雨、風ともに強いようです。


今も外では強風が吹いており
雨も強く降っています。


引き続き厳重な警戒を
お願いします。


雨の日にオススメの革靴


先日お客様との会話の中で
『拝田さん雨の日って
スーツに何の靴を履いたら
いいんですか?』
という質問を頂きました。


『はい。スエードです』


『スエード⁈シミませんか?』


『スエードはしっかりと
防水スプレーをすれば
スムースレザーより


ずっと撥水効果が
あるんですよ。


あとソールは革ではなく
ダイナイトソールなどの
ラバーソールにすれば
完璧です』


『そうなんですか・・・
昔からスエードはしみる
から雨の日には
向かないと思ってました』


えぇ、僕もそう思ってました(笑)


なぜスエードが向いているのか


僕が中学生くらいの頃
今から30数年前は
スエードは水が染み込んで


シミになるので
雨の日は絶対NGだと
言われた記憶があります。


お手入れもそっと汚れを
消しゴムで落とすくらい
しかないデリケートな
靴だったと思います。


しかし専用ブラシ
防水スプレーが登場
してから一気に状況は
変わりました。


専用ブラシで汚れを落とし
毛並みを整えてから
防水スプレーをかける


ということを日常的に
やっていればいつまでも
キレイでシミの出来にくい
状態を保つことができます。
撥水効果も保てます。


そもそもなぜスエードが
雨の日に向いているのか?


ということですがスエードは
表面が起毛しているので
内部まで雨が浸透
しづらいのです。



↑図にするとこんな感じです。



↑オススメはスエードの
チャッカーブーツです


ひとつ気をつけて頂きたい
のはソールは『革』ではなく
『ダイナイトソール』などの
ラバーソールを選んでください。



↑こんなやつです。
革はシミます(笑)


でも昔はスエードは
雨に弱いって言われていた
ような気がしませんか?


実はそれも間違い
ではないのです。


キチンと防水対策をしなかったり
ケアが行き届いていない場合に
色落ちが発生してしまう
という意味で
雨に弱いんです。


スエードは
色落ちする可能性がある点で
雨に弱いのであり

手入れさえしていれば
水を通しづらいという点で
雨に強いのです。


製法も関係します。


雨用靴のオススメは
『グッドイヤーウェルテッド製法』
です。


なぜか?


グッドイヤーウェルテッド
製法は革底の
出し縫い糸が
インソールに
縫われていません。


グッドイヤーウェルテッド製法


対して『マッケイ製法』では
革底の出し縫い糸が
インソールに縫われています。


そのため、マッケイでは
出し縫い糸の隙間から
雨がシミてきてしまうのです。


マッケイ製法


結論


雨の日の革靴には


① スエード
② ラバーソール
③ グッドイヤーウェルテッド製法


がオススメです。

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