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スーツ

プロでも信じられないミスをする

vol.369



おはようございます!
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!




朝起きてネットニュースを
見ていたら珍しいニュースが
飛び込んできました。



それは・・・

『トップ棋士が
「角のワープ」で

反則負け109手目の
痛恨のミス』


というもの。



その内容とは



それは昨晩10月18日夜
関西将棋会館で起きた。



トップクラスの棋士である
菅井竜也七段が、反則負けを
喫しました。



この日はB級1組7回戦の
対局が一斉に実施されました。



順位戦制度では名人を頂点と
して、その下に10人で構成
されるA級が存在する。



そのもう1つ下のクラスが
B級1組だ。



A級と比較してもさほど遜色
のない13人が一年をかけて
総当たりで対戦する。



7回戦の中の一局では
橋本崇載八段(34歳)と
菅井竜也七段(26歳)が
対戦した。



橋本八段はかつてはA級に
在籍していたことからも
わかる通り、その実力は
定評がある。



一方の菅井竜也七段は
これからA級をうかがおう
という若手。



昨年度から今年度に至るまで
は「王位」のタイトルを
保持していた。



今年度の七番勝負で豊島将之
棋聖の挑戦を受け、フルセット
の末に3勝4敗で敗れて
タイトルを失ったが

それでも現在の将棋界の
トップクラスであることに
変わりはない。




A級に昇級してもおかしくは
ない橋本、菅井の両者が今期は
これまで1勝4敗と、やや不振
な星取りでの対戦となった。



この一番に敗れた方は、
上位2人の昇級枠から
遠ざかり、逆に下位2人の
降級枠に入る可能性が高く
なってしまう。



朝10時に始まった対局は
先手の菅井七段が得意の
中飛車から穴熊に組んだのに
対して、橋本八段も左美濃
の堅陣に構える。



駒がぶつかって中盤の難解な
戦いが続いたが、菅井七段が
巧みに指し回し、終盤に入った
ところでは大きく優勢と
なっていた。



持ち時間が互いに6時間の
順位戦は、その戦いは深夜
にまで及ぶ。



108手目の時点で橋本八段
が残7分と切迫していたのに
対して、菅井七段は残り3時間
以上もあった。



事件が起こったのは、
109手目である。



部分的な図面だけ示すが以下
のような配置となっていた。

先手は角が次に取られて
しまうので、それを
受ける必要がある。



ここでは▲6八角と、
後手の「と金」を取っていたら
依然先手が優勢だった。



しかし次の一手は▲4六角!

なんと、相手の駒(と金)を
飛び越えて、ワープして
しまったのだ。



普段の菅井七段からすれば、
とても考えられないような
落手である。



飛車は縦横、角は斜めに
どこまでも動かすことが
できるが、自分や相手の駒を
飛び越すことはできない。
それが鉄則である。



将棋界の対局規定では反則は
指した方が即負けとなる。



菅井七段はまさかの大ポカで
大きな一番を失ってしまった。



いかがでしょうか?
私はちょっと
笑ってしまいました(失礼!)



ちなみに私は将棋
全く詳しくありません。
ほとんどやったことも
ありません。



でも「角」が相手の駒を
飛び越すことが出来ないのは
知っています。



当たり前ですよね。
飛び越すことが出来たら
一生終わりません(笑)



それでも人間ですから
こういう信じられないミスが
起こってしまいます・・・




さて・・・



もちろん仕立て屋にも
ミスはあります。



採寸ミスやデータの
記入ミスなどなど。



パンツの又下と総丈を
間違えて『殿中でござる』状態に
なったという話も聞いた
ことがあります。



幸い私自身は大きなミスは
ないのですがごくごくまれに
工房さんが裁断ミスを
してしまうケースがあります。



指定より大きめに裁断する
ミスならなんとかなりますが
小さめに裁断してしまうと
もう取り返しがつきません。



さらに生地屋さんに
同じものがあればいいの
ですが、1点ものだった場合は
もうどうしようもありません。



そういったトラブルの可能性が
ありますので弊店では
『持ち込み生地』での
お仕立ては基本的に
お断りさせて頂いております。



悪しからずご了承ください。

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