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革の種類

vol.382



こんにちは!
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



今日から11月ですね。



早いもので今年も残り2ヶ月
となりました



ここから怒涛のごとく年末まで
過ぎ去って行くのは毎年のこと



急に寒くなりましたので体調
崩さないように年末まで
突っ走りたいと思います



さて今日は午前中札幌でレディス
の展示会に行ってきました



今回は来年の夏物の展示会です



北海道だと夏物がホントに
必要なのは6月も中旬過ぎ
ですから約7〜8ヶ月後の
商品を今から手配することに
なります



そして実際に時期になって
商品が入ってくると
『こんなの頼んだっけ⁈』
毎回発注書を見直します(笑)



はい、アパレルあるあるですw



そんなに何ヶ月も前に発注した
商品覚えていません(笑)



これは何年経っても
変わりませんね〜



革の種類


一昨日のオーダーシューズの
ご紹介のブログでちょっと
説明が足りないところが
ありました



それは『革の種類』に関してです



いきなり『キップ』『ステア』
言われても・・・という方が
多数いらしたようです



失礼致しました!



今日はその『革の種類』
説明させて頂きます



一般にシューズに使用される
牛革は『カーフ』『キップ』『ステア』
の3種類です



この3種類は年齢によって
その呼び名が区別されています

出展元:ミューゼオ・スクエア



『カーフ』

生後6ヶ月までの仔牛の
原皮を使った革



子供の肌がきめ細やかで
柔らかいのと同様で薄くて軽い
ため高級品として扱われる



高級な革小物や靴のアッパー
として使われることが多い



下記のキップと区別するため
「ベビーカーフ」
と呼ばれることもある



『キップ』

生後6ヶ月〜2歳まで
牛の原皮をつかった革



カーフよりも厚みがあり強度
もあるが柔らかさでは劣る



キップとカーフに分けるのは
日本だけらしく、海外では
両方カーフとして扱われている

キップ(9色)
キップこがし(2色)キップロウ引き(3色)
キップ型押し



『ステア』

生後3ヶ月〜6ヶ月以内に
去勢され、2年以上育った
オス牛の原皮を使った革



ちなみに去勢されるのは
繁殖用でなく食用だからです


カーフやキップと比べると
柔らかさやキメの細やかさは
劣るが厚みと強度では勝る



一般的に革靴に使用される革は
ステアであることが多い

ステア(5色)


『スウェード』


子羊や仔牛の皮の裏側を
サンドペーパーなどで
起毛させたもの

雨の日に最適

スウェード(5色)



『ベロア』

スウェードと製法は
同じですが毛足が
長いものを指します

スウェード同様雨の日向き

ベロア(4色)



『ヌバック』

皮の表面を起毛させたもの
スウェード、ベロアは裏

『エナメル』

表面を樹脂加工した革
フォーマル向け

ヌバック(3色)エナメル(1色)

『オーストリッチ』

ダチョウの革
山形県産で非常に
希少な高級素材


『アノネイカーフ』

フランス・アノネイ社のカーフ
著名なブランドでも使用する
高級素材

オーストリッチ(1色)・アノネイカーフ(4色)※この2型はオプション料金がかかります

革の世界も調べていくと
奥が深いですね





















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