スーツ
vol.417
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
先日小樽市倫理法人会で徽章
(きしょう)を頂きました
現在では徽章や社章をなんの
ためらいもなくラペル(下襟)
の穴に差しています
ただこの穴、元々はそういった
バッチ類を差すためのものでは
ありませんでした
この穴の呼び名は
ご存知でしょうか?
この穴は『フラワーホール』
といいます
フラワーホールはその名の通り
かつては花を差すための穴でした
現代では
サラリーマンなど組織に所属
する人の多くが
所属団体の徽章(社章など)を
付ける穴として使ってきました
なぜ穴が空いているのか?
スーツの原型は軍服と
言われています
軍服は風をさえぎるために
学ランみたいな詰襟タイプの
服だったと言われています
時代とともに上の方のボタン
は留めずに、襟を折り返して
着るのが一般化して行きました
最終的にあらかじめ襟を
折り返して着るという前提で
仕立てられた現在のスーツに
近いタイプの上着が出始めた
というわけです
穴が空いているのは
当時の第一ボタンの
名残ということです
現在では結婚式で新郎が
フラワーホールに花を差す
風習が残っています
花嫁に渡した求婚のブーケから
承諾の意味で花嫁に差して
貰うのだそうです
ラペルの裏にループ
仕立て服では
『フラワーホール』の
下に花の茎を留めるための
『フラワーループ』というものが
ついている場合があります
実際のところフラワーループは
ほとんど使う場面はないと
思われます
ただウンチク好きな方には
いいネタかもしれません(笑)
ラペルをひっくり返して
『この糸何のために
あるか知ってる?』
とやってみてください
『へぇ〜』と感心されるのか
『だから?』と冷たく
あしらわれるのか
それはあなたの話術次第(笑)
まずは千田さんキャバクラで
お試しお願いしますw