スーツ
vol.478
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
昨日2月4日は
二十四節気の『立春』でした
冬が極まり春の気配が
立ち始める日と言われています
二十四節気が成立した中国内陸部
は大陸性気候のためこの時期
気温が上がり始めますが
海に囲まれた日本列島では
立春の頃に寒気や荒天の
ピークとなることが多いです
御多分に洩れず今週は
寒さのピークと
なりそうです(笑)
特に8日(金)〜10日(日)は
最高-8℃最低-15℃といった
天気が続くそうです
小樽は海に面しているので
最低気温-10℃以下に
なったりそういった天気が
3日間続くことは
めったにありません
昨年も一昨年も
なかったように思います
インフルエンザも全国的に
大流行していますし体調管理
は一層気をつけましょう
寒い日にオススメなのは・・
そんな寒い冬にピッタリ
の生地と言えば・・・
そう『フランネル』です
フランネルとは
16世紀に
イギリスのウェールズ地方で
始まった毛織物
ウールを起毛加工させた
柔らかくて暖かな毛織物
のことを言います
素材は基本的にウールですが
コットンを使用することもあり
その場合はコットン・フランネル
などと呼ばれます
別名「フラノ」とも呼ばれ
平織り、または綾織りのウール生地を
縮絨(シュクジュウ)して起毛加工し
暖かくて柔らかい肌触りが特徴です
『フランネル』の中でも私の
オススメは英国の『Fox Brothers』
1950年頃まで商標として保有
していたフランネルは群を抜く
高い評価を誇り、サヴィル・ロウを
始め世界中の名門テーラーで定番の
冬物服地として長く愛されています
弊店でもお取り扱いがあり
私自身もスリーピースで
仕立てましたが、素晴らしい
着心地と暖かく柔かい
肌触りを実感しています
見るからに暖かそうだと
思われませんか?
この冬仕立てた1着
北国の冬にオススメの
フランネルですが一年中
通して着たり、初秋から着る
といったスーツではありません
冷え込んできた11月中旬くらい
から、12月、1月、2月くらい
までのスーツです
まさに冬限定スーツ!
ですから、スーツの着数が揃って
いないと手を出しにくいスーツで
ありながら、冬にしか着れないと
いう贅沢なスーツというわけです
もうすぐ春なので
いまからは間に合いませんが
10月頃にお仕立てすると
11月中旬の寒くなる時期
から着ることができます
ぜひ今年の秋は『フランネル』に
挑戦してみてください!