靴
vol.504
歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
3月3日ひな祭りの今日
『東京マラソン2019』が開催され
昨年より2,000人多い38,000人が
首都東京を駆け抜けました
注目は10月のシカゴマラソンで
2時間5分50秒の日本新記録を
更新した大迫傑選手
9月に行われる
『MGC(マラソングランド
チャンピオンシップ)』
のコースと60%以上がという
こともあり予行演習としての
意味での参戦だったようです
MGCとは◁クリック
シカゴに続いての日本記録を
期待されていた大迫選手
でしたが、残念ながら29km過ぎ
で途中棄権となってしまいました
今日は冷たい雨が降る
あいにくのコンディション
スタート前から寒さを感じて
途中から体が動かなくなって
しまったそうです
大迫選手は暑い方が好きな選手
今日のレース中の気温は
6℃でしたから、棄権も
仕方ないと思います
MGC出場権は持っていますから
ムリに走っても、メリットはない
との判断だと思います
雨の日や雪融け道にオススメの革靴
今日のような雨の日や、雪融けで
ぐちゃぐちゃの道の日は革靴に
困るという声をよく聞きます
そんな日の私のオススメは
スエードです
と言うと十中八九
『スエード⁈シミませんか?』
という反応が返ってきます
『スエードはしっかりと
防水スプレーをすれば
スムースレザーよりずっと
撥水効果があるんですよ
あとソールは革ではなく
ダイナイトソールなどの
ラバーソールにすれば
完璧です』
とお伝えしています
『そうなんですか・・・
昔からスエードはしみる
から雨の日には
向かないと思ってました』
えぇ、私も思ってました(笑)
なぜスエードが向いているのか
僕が中学生くらいの頃
今から30数年前は
スエードは水が染み込んで
シミになるので
雨の日は絶対NGだと
言われた記憶があります
お手入れもそっと汚れを
消しゴムで落とすくらい
しかないデリケートな
靴だったと思います。
しかし専用ブラシと
防水スプレーが登場
してから一気に状況は
変わりました。
専用ブラシで汚れを落とし
毛並みを整えてから
防水スプレーをかける
ということを日常的に
やっていればいつまでも
キレイでシミの出来にくい
状態を保つことができます
撥水効果も保てます
そもそもなぜスエードが
雨の日に向いているのか?
ということですがスエードは
表面が起毛しているので
内部まで雨が浸透
しづらいのです。
↑図にするとこんな感じです。
↑オススメはスエードの
チャッカーブーツです
ひとつ気をつけて頂きたい
のはソールは『革』ではなく
『ダイナイトソール』などの
ラバーソールを選んでください。
↑こんなやつです。
革はシミます(笑)
でも昔はスエードは
雨に弱いって言われていた
ような気がしませんか?
実はそれも間違い
ではないのです
キチンと防水対策をしなかったり
ケアが行き届いていない場合に
色落ちが発生してしまうという意味で
雨に弱いんです。
スエードは
色落ちする可能性がある点で
雨に弱いのであり
手入れさえしていれば
水を通しづらいという点で
雨に強いのです
製法も関係します。
雨用靴のオススメは
『グッドイヤーウェルテッド製法』
です。
なぜか?
グッドイヤーウェルテッド
製法は革底の
出し縫い糸が
インソールに
縫われていません
対して『マッケイ製法』では
革底の出し縫い糸が
インソールに縫われています。
そのため、マッケイでは
出し縫い糸の隙間から
雨がシミてきてしまうのです
結論
雨の日や雪融け道の革靴には
① スエード
② ラバーソール
③ グッドイヤーウェルテッド製法
がオススメです