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スーツ

大切なスーツが雨に濡れた時

vol.506


歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!


東京マラソン表彰式での
小池知事の態度が批判
されています

表彰式の様子


日曜日の東京マラソンは雨に
見舞われ、気温も5度前後
低く2010年以来の悪天候下
での開催となりました


エチオピアのビルハヌ・レゲセ
2時間4分48秒で初優勝し
ゴール後には、東京駅前で
表彰式が行われました


式でプレゼンターを務めたのは
大会会長でもある小池都知事


ステージ上でレゲセにメダル
を授与したあと、両手を上着の
ブルゾンのポケットに
突っ込んでしまいました


この行為が批判を浴びている
ようです


たしかによろしくない(笑)


5度前後と寒かったので自然に
ポケットに手を入れてしまった
のだと思いますが残念な絵に
なってしまいましたね


それよりも気になったのは

『なぜレゲセ選手には傘さして
あげないのだろう?』

ということ


42.195km走りきったあとで
消耗してるのに、冷たい雨に
打たれて体冷やすのは
気の毒だなぁ〜と観ていて
思いました


体調崩さないと
いいんですけどね・・・



スーツが雨に濡れた時は


あらかじめ傘を準備している
時はいいですが
突然の雨でスーツが濡れて
しまうことはありますよね


雨に濡れたスーツは
素早い対処が必要です


雨に濡れたスーツをケアせずに
そのままにしておくと、ウール
特有の動物臭が気になる
ようになります


そして湿気によって雑菌が
繁殖して悪臭がするように
なってしまいます


また、カビが発生する
原因ともなります


またスーツの生地の表面が
デコボコになって波打って
いるように見える
「パッカリング」と呼ばれる
現象が起こってしまう
こともあります


パッカリングがひどくなると
元に戻すのも難しくなるので
濡れたスーツは早急に何らかの
対処をしてケアすることが欠かせません

 
ラペルにパッカリングが起きた状態


雨で濡れてしまった時の対処方法


タオルで水を吸い取る
 

真っ先にやるべきなのは
乾いたタオルで水分を
吸い取ることです


このときスーツをゴシゴシと
こするのは絶対にやめましょう!


ウールなどの動物性の素材は
水を吸うとキューティクルが
開きます


開いた時に摩擦されると
キューティクルがぐちゃぐちゃ
に絡んで質感が悪く
なってしまいます


乾いたタオルで軽〜く押して
水分をタオルに含ませる
ようなイメージです


大事なことなので
繰り返しますが


『ゴシゴシとこするのは
絶対にやめましょう!』

 
風通しの良い場所で陰干し
 

水分を吸い取ったら
風通しの良い場所でハンガーに
掛けたスーツを陰干しします


その際ジャケットハンガーに
バスタオルを被せてその上から
ジャケットをかけると内側の
水分や湿気が抜けやすくなります 

ハンガーにバスタオルをかけます


その上からジャケットをかけます


 
パンツの場合はベルトをした
まま裾を上にして吊るし
重みでシワを伸ばします

 
こんな感じです

 
ただ、雨で裾が濡れている場合は
そういう訳にはいきません


どうするかというとハンガーを
使ってウエスト部分を広げて
筒状にして乾かします
 

広げて空気が入りやすいようにします


こうすると乾きが早くなります
あとは自然に乾燥するのを
待ってください


乾いたらジャケットもパンツ
も丁寧にブラッシングして
保管しておきましょう



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