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スーツ

ソラーロ

vol.514


歴史とロマンの街小樽の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!


今朝の北海道新聞から



広さ23ヘクタールの畑に
150万本のヒマワリが咲く
観光名所「ひまわりの里」は今夏
解体予定の大型展望台の代替
施設などが設けられないこと
が分かった


観光客に人気だった高い地点
からの景色を見ることが
できない



佐野豊町長が12日定例町議会
の一般質問で説明した


大型展望台は、2階建てで
ひまわりの里を見渡せる
人気スポット


町は老朽化を理由に、2019年度
一般会計予算案に展望台の
解体経費
を計上した


解体後については仮設展望台
などを設置せず、更地のままに
するとした


ひまわりの里




私も何度か観に行ったことが
ありますが、北竜町の
『ひまわりの里』はそれは
それは見事なものです


圧倒されるくらいのひまわり
の量で、不思議な気分になります


あの大型展望台がなくなると
観光客も減ってしまう
でしょうね・・・


残念です


夏のスーツといえば『ソラーロ』


ひまわりと言えば、『夏』ですが
スーツ生地にも『夏』ならでは
でもいう生地があります


それが今日ご紹介する
『ソラーロ』です


ソラーロは、先日来店された
ハリソンズ・オブ・エジンバラ
社傘下のスミス・ウールンズで
作られています


最近では、経糸と横糸が2対1
の綾織の生地が何でも
「ソラーロ」と呼ばれていますが
それは誤りで、ソラーロは
同社によるもののみです


メンズウェアの他の多くの例
と同様、ソラーロのルーツは
ミリタリーにあります


20世紀初頭、イギリスが熱帯地方の
植民地化に忙しかった頃
イタリア系イギリス人の医師
ルイス・サンボンが

イギリス軍人達の白い肌を
熱帯地方の太陽から守る為に
開発しました


当時、薄い色の生地は光を
反射するので、色の濃い生地
よりも熱を保ちにくいという
ことはすでに知られていました


結果として、植民地の原住民達
の黒い肌のトーンに似せて
内側を濃い色にし、表面には
熱帯地域の有害な太陽光線を
反射する薄い色を使った生地を
開発することになりました


白は、明らかに軍人にとっては
実用的な色ではないので、
外側をカーキ色、内側をレンガ色
にしました


レンガ色は、多くの植民地の
原住民達が、赤い服を着ていて
太陽のUV光線を遮ると信じられて
いたことから使われるように
なったのかもしれません


このようにして、1907年
サンボン医師は、カーキの縦糸と
赤い横糸で織られた、涼しい着心地
のウール素材のソラーロを開発したのです


スミス・ウールンズのソラーロ




カーキのヘリンボーン



表面はカーキ、裏面はレンガ



↑の写真のように、玉虫のように
光り、角度によって様々な色に
見えるのが『ソラーロ』の特徴


イタリア、特にナポリなどの
南イタリアでは春夏の代表的
な生地として人気です


固い業界の方には向きません


が、ドレスコードが緩い業界
の方で、ネイビーやグレーの
定番ダークスーツ以外も
着てみたいという方には
ぜひオススメいたします!


この春夏『ソラーロ』いかがでしょうか?


どんな感じが見てみたい!


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