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スーツ

短距離選手はスーツがよくお似合いです

vol.574



アスリート専門の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



サニブラウンが9秒99 日本人2人目の9秒台



陸上男子のサニブラウンが11日
米アーカンソー州フェイエットビル
で行われた大学南東地区選手権の
100m決勝で1.8mの追い風を受け
9秒99をマークしました



桐生祥秀選手が2017年に
出した日本記録に0秒01
及ばなかったが、日本人2人目
の9秒台となりました



娘の疑問


サニブラウン選手



サニブラウン選手のニュース
を見ている時娘に

『なんでこの人ムキムキなの?』

と聞かれました


『どういうこと?』


『マラソンの人痩せてるでしょ?』


『この人は100mの選手
短距離は上半身に筋肉
つけないと
速く走れないんだよ』

と答えておきました


マラソン日本記録保持者 大迫傑選手




短距離選手と長距離選手の体つき



同じ走る競技なのに
短距離と長距離では
体つきは全く違います



この違いはどこに
あるのでしょうか?



答えは筋肉の性質が
全く異なるからです



長距離選手は筋肉中の遅筋組織の
割合が多く、体内の糖分を燃料に
して筋繊維を動かします(有酸素運動)



一本一本の筋繊維も細いので
筋肉の質がとてもしなやかで
やわらかく、瞬間的なパワーは
出ませんが、長時間に渡って
持続的なパワーを維持出来ます



それに、長距離選手は少しでも
エネルギーの消耗を抑えるため
余計な脂肪や筋肉を走りこみで
極限まで落とすので
体重が軽く、細いのです



ケニヤやエチオピアの
黒人選手が典型的ですね


世界記録保持者 キプチョゲ選手(ケニア)



逆に短距離選手は筋肉中の
速筋繊維の割合が多く、筋肉中の
グリコーゲンを燃やして
乳酸に変えて筋繊維を動かします
(無酸素運動)



筋繊維も硬くて太く、瞬間的な
パワーを一気に出すのに
適していますが、欠点は
短時間しか持たないことです



短距離選手だから筋肉ムキムキ
というわけではなく、必要に
応じてトレーニングを重ねた
結果ということです

ケンブリッジ飛鳥選手



短距離では上半身の筋力が
弱いと力んだり、トップスピード
に入ると下半身の動きに
上半身がついて行けなくなります



そして理想的である
軽い前傾姿勢が
崩れてどうしても後傾姿勢に
なって速度が鈍ります



そこで、短距離選手は上半身の
筋力を高め、体重を上げ
前傾姿勢を維持することに
よってトップスピードを持続
させられるのです



短距離選手の体型はスーツがお似合い



広い肩幅、分厚い胸板
引き締まったウエスト
ガッチリした下半身など
短距離選手の体はまさに
『スーツが似合う体型』
だと思います

リオ五輪100mリレー銀メダリスト達



中でもケンブリッジ飛鳥選手の
スーツ姿はしびれますね



俳優・モデルとしても十分
やっていけそうです



娘の素朴な疑問の答えを
探していたらそんな結論
に達しました







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