スーツ
vol.608
アスリート専門の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『アスリートの"不"を解決』
この想いで今日も仕事に臨みます!
就活生は『黒』が基本
就職活動シーズン真っ盛り
街を歩けば、就活中とみられる
学生たちに出くわします
思わず「がんばって」と声を
かけたくなる半面、気になる
のが就活用スーツだ
黒い靴に黒いカバン、黒いスーツ
女子学生なら髪を束ねる
ゴムまで黒
みんなそろって「黒ずくめ」だが
そもそも就活は黒じゃなければ
ダメなのか
総合商社への就職を希望している
北大4年の女子は去年の夏
就活用のスーツを購入した
黒のジャケットと
タイトスカート
白のシャツ
髪は黒いゴムで一つに束ねる
「企業説明会では、担当者から
『面接試験はカジュアルな
スーツでいい』と言われるけど
本当に黒以外を着て
浮かないか自信がない
減点されるのではと
思ってしまう。黒は無難です」
札幌市内の私大4年の女子は
大学の入学式に合わせて
購入した黒いスーツを
就活用として使う
「高校の制服と一緒
黒いスーツに違和感はない
どのスーツを着るかに頭を
悩ませる時間がもったいない」
と言い切る
黒いスーツに青いネクタイを
合わせた北大4年の
男子は金融志望
「スーツの色は正直どうでもいい
服装より中身を見てほしい」
2003年以降リクルート
スーツは『黒』が主流
会話ではリクルートスーツは
『黒』というのが『常識』
となっています
しかし私の時代(1972年生)は
圧倒的にネイビーでした
おそらく80〜90%は
ネイビーだったと思います
そして残りがグレーでした
黒のスーツの人は
見た記憶がありません
でも今の就活生はほぼ
全員が黒のスーツです
いつからなのでしょうか?
調べてみました
出展元:ONE CAREER
ということが
それぞれ記されています
1987年というとバブル景気
の直前で売り手市場だった頃
この頃は今では考えられない
自由さがあったようです
その後、90年代前半にバブル
が崩壊し、1996年卒の求人倍率
は1.08倍と、過去2番目に
低い年となりました
その辺りから、再び紺や濃いグレー
が主流となり、求人倍率0.99倍と
過去最低を記録した2000年の翌年
2001年に初めて黒のリクルート
スーツが登場します
そしてあっという間に主流となり
2003年以降は黒一色と
なったようです
調べたところでは2001年に
初めて黒のリクルートスーツが
登場し2003年以降は完全に
黒が主流となったようです
が、なぜ黒なのかを明確に
説明していたところは
見つけられませんでした
黒は特別な色
今後海外に出張に行く
ことがあるという方も
多いと思います
そういう方に覚えておいて
頂きたいことは
『欧米では黒いスーツを
着ることはまずない』
ということです
政治の世界でも同様です
アメリカの大統領や
日本の総理大臣が普段
黒いスーツを着ているのを
見たことはありません
『理由はシンプルで、黒い服は
冠婚葬祭の服だからです
タキシードしかり喪服しかり
特に海外に出張に行ったり
するときには、要注意です
黒いスーツを着ては
いけません』
本当は間違いだけど日本では
OK、ということを知っている
のといないのとでは大違いです
そうすると
「正式な場にはやめておこう」
「欧米の人が来るような
席には着て行かない」
という判断ができます
「スーツは紺かグレー
柄にするなら、ストライプ
これが基本です
基本を知っておくと、急にきちんと
した場に出なければならなくなった
ときに慌てなくて済みます
仕事でのプレゼンや交渉の場
大切な取引先との食事
パーティ、社内での人事の面談
服のことで余計な気を
使わずに済みます」
『黒のスーツは日本のみ』
ぜひ覚えておいてください!