ブログ

オススメ

『入る』

vol.659

アスリート専門の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



9月20日のラグビーW杯開幕まで
1ヶ月ちょっととなりました



各チーム最終の調整段階に
入っていると思われますが
先日練習試合の中で
『おや?』と思う光景がありました



今日はそちらをご紹介します



ラグビーパシフィックネーションズ杯



パシフィックネーションズ杯
の日本vsトンガが3日
大阪・花園ラグビー場で行われた



日本代表が41-7とトンガ代表を
圧倒し来月20日に開幕するW杯に
向けて順調な仕上がりを見せた



試合を見ていて気になったのは
トンガ代表のユニフォームのロゴ






選手の胸には、黒色でプリントされた

「入ル」

どう見ても日本語のロゴ



トンガ出身で元日本代表
W杯日本大会でトンガ代表の
通訳を務めるタウファ統悦氏は

「試合は負けたが、それよりも
助けてくれた人たちにすごく感謝してる」

と話した



トンガ代表の懐事情は厳しい



7月にサモアで行われた
トンガ-サモア戦は悪天候で
グラウンドが荒れ、耳に泥が
入り込んで中耳炎になった
選手が複数人いたという



しかし、すぐに病院に行ける
金銭的余裕がなく、3~4人の
選手が完治しないまま来日



来日後、タウファ氏が知り合いの
医者に頼み、何とか試合前までに
治してもらったという



そんな状況の中
1人の日本人が立ち上がった



大阪と東京で飲食店を営む
山崎一氏



高校から社会人までラグビー経験
のある山崎氏は、トンガ代表の
苦しい財政状況を耳にし
知人のつてで、タウファ氏と会った



現実を知り

「飲食店として社会貢献活動がしたかった
ハングリーに活動しているトンガ代表の
力に少しでもなりたかった」

とトンガ協会に寄付金を
送ることを即決した



そして今回、東京・恵比寿の
「韓国食堂 入ル」の店名のロゴが
トンガ代表のジャージーの胸に
プリントされたのだった



タウファ氏は

「トンガ代表の選手はみんな
『一さん(山崎氏)が僕たちを助けてくれた』
って感謝しています」

と振り返る



寄付金の金額は

「日本の企業なら難しく
ないけどトンガでは大金」



金額より何より、初めて会った時
寄付を即決してくれた行動力
何も見返りを求めず気持ちだけで
寄付してくれた山崎氏の姿勢に
感謝するしかなかった



トンガ協会が寄付金を受け取る
にあたり、正式に契約が結ばれたのは
試合前日の2日



急ピッチで「入ル」のロゴを
ジャージーにプリントするため
タウファ氏が日本人の知り合いに依頼
こちらも、快く協力してくれたという



また、来日してから選手やスタッフら
約50人分の練習着などを洗う際
コインランドリーに行く金銭的余裕
もない中、トップリーグのNTTドコモが
洗濯機を貸してくれたという



「来日してからの1週間は
本当に日本に助けてもらった」

とタウファ氏は感謝の言葉を続けた



トンガからの初の留学生で
元日本代表のノフォムリ氏が
来日してから39年がたった



今でも日本代表のみならず
日本ラグビー界で多くのトンガ
出身選手が活躍している



トンガ代表のジャージーに
プリントされたロゴは、これまで
つながれてきた日本とトンガの絆が
さらに深まった証しだった



日本代表とともにトンガ代表も
応援したくなる話ですね



残り6週間各チームの仕上がり
具合に注目したいと思います!

Copyright(c) SARTORIA FISTY. All Rights Reserved.