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春夏物と秋冬物の違い

vol.673

アスリート専門の
スーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



お盆休みが終わって今日から
仕事スタートという方も
多いかと思います



オーダースーツ業界もお盆が
終わると一気に秋冬モードに
突入しますということは
昨日のブログにも書かせて
いただきました



昨日のブログはこちら◀︎クリック



先日お客様と秋冬物の
生地見本を見ている時に

『春夏物と秋冬物って
何が一番違うんですか?』

と質問頂きました



業界では
『当たり前』

思っていることでも
一般には知られていない
ことって沢山あります



今日は

『春夏物と秋冬物』

の違いを説明します



春夏物と秋冬物の違い



一口に違いと言っても



『裏地の有無』

『生地の種類と質感』

『目付け(重さ)』

『色味』



など春夏物と秋冬物には
多くの違いがあります



中でも最も大きな違いは
生地の『織り方』です



平織りと綾織り



生地の織り方には

『平織り』

 と

『綾織り』


という代表的な
2つがあります



『平織り』

が春夏物に多い
織り方


『綾織り』

が秋冬物に多い
織り方



左が平織り、右が綾織り




平織りは縦の糸と横の糸を
交互に入れて織っていく
織り方です


平織り



原始的な織り方ですし糸間の
隙間が大きく、平坦な生地が
多い為に着用感が涼しいと
言われています



この平織りは糸間の密度を
極端に密にすることは出来ず
生地を厚くしにくいので
冬場に着ると寒さを感じます



平織りは摩擦には強いのですが
伸縮性、引っ張られる力には
弱いためジャケットの袖が
引っかかって簡単に破れる
ことが多いのはこのためです



綾織りは縦の糸が2本もしくは
3本通過した後に横の糸を1本
通して織っていく織り方です




綾織り




糸間の密度が大きくなるので
秋冬の時期には風も通しにくい
ため外気をシャットアウトし
暖かいです



逆に、糸間の密度が大きくなる為
春夏の時期にはムレやすく
暑いと感じると思います



平織りに比べると摩擦の強度は
落ちますが、伸縮性があり
シワが寄りにくく糸も密なため
光沢感も出やすいです



最近は3シーズンスーツの
ご要望を良く頂きますが
生地の織り方の特徴からすると



春夏秋であれば「目の詰まった平織り」


秋冬春であれば「薄手の綾織り」



がオススメとなります



見た目だけでなく触った感じも
違いますのでぜひご来店頂き
生地の違いを感じて頂ければ
と思います



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