スーツ
vol.759
札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『アスリートの"不"を解決』
この想いで今日も仕事に臨みます!
今日は札幌オーダー会
今日は
『リーガルシューズ札幌五番街店』
さんの定休日を利用して
『オーダー会』
を開催しました
初めての試みでしたが
何名かのお客様に
お越し頂きました
お忙しい中お越し頂き
ありがとうございました
また某村議には公務の合間を
縫ってご来店頂き冬靴を
ご購入頂きました
こちらも感謝申し上げます
スーツをオーダーする際に
よく聞かれるのが
『イギリス生地』
と
『イタリア生地』
についての違い
今日のお客様にも
『どこが違うのですか?』
と聞かれました
今日はそちらを説明いたします
イギリスとイタリアの違い
スーツやジャケット素材では
『イタリア』『イギリス』『日本』『中国』
このあたりで織っている
生地がほとんどです
日本人としては日本の生地を
応援したいところなのですが
残念ながらコストが合わなくなって
現在では実際に国内で
織られている日本製生地というと
片手で数えられるほど
実際のところ織っている
国が違ったらどう違うのでしょうか?
イタリア生地は、よく柔らかい
とかしなやか、という風に
表現されますよ
あと、ファッション性が高い
という風にも言われます
まず柔らかいと言われる理由は
縦糸は双糸、横糸は単糸で
織られていることが多いからです
中島みゆきさんの歌に
『糸』という歌があります
縦の糸はあなた~横の糸はあたし~
そもそも織物は
縦の糸と横の糸で
できているという
前提があります
単糸というのは
その名のとおり1本の糸
対して、双糸というのがあります
双糸は字の通り、2本の単糸を
撚り合わせて1本の糸に
したものです
イギリスの生地は、縦横双糸で
織られているものが多いのです
ウエイトがある、というように
表現されるのはそういう部分から
実際にしっかりしていて
厚く重みも出ます
単糸をしっかり撚り合わせて
1本の糸にした双糸を
縦と横の糸に使用すれば
耐久度も出て丈夫です
シワにもなりにくい
良く、イギリス生地で誂えた
洋服が仕立映えするという
表現をされるのはこれが所以です
上記2つのお国柄から
生地をまとめると
下記のようになります
イタリア生地
長所
柔らかく滑らか
艶やか
ファッション性が高い
軽い
短所
耐久度に欠ける
シワになりやすい
イギリス生地
長所
しっかりしている
仕立映えする
ずっしり重みがある
クラシックな雰囲気
短所
モダンな雰囲気に欠ける
厚みがある
生地の質や素材ブランドに
よっても上記の通りでは
ないでしょうが、おおよその
特徴はこんなところかと思います
参考になれば幸いです