靴
vol.770
札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『アスリートの"不"を解決』
この想いで今日も仕事に臨みます!
革の種類
北海道ではスーツの衣替えと
ともに、靴も『夏靴』から『冬靴』
に替える時期となりました
先日ご来店されたお客様に
『革の種類』について聞かれました
今日は『革の種類』を
説明させて頂きます
一般にシューズに使用される
牛革は『カーフ』『キップ』『ステア』
の3種類です
この3種類は年齢によって
その呼び名が区別されています
『カーフ』
生後6ヶ月までの仔牛の
原皮を使った革
子供の肌がきめ細やかで
柔らかいのと同様で薄くて軽い
ため高級品として扱われる
高級な革小物や靴のアッパー
として使われることが多い
下記のキップと区別するため
「ベビーカーフ」
と呼ばれることもある
『キップ』
生後6ヶ月〜2歳までの
牛の原皮をつかった革
カーフよりも厚みがあり強度
もあるが柔らかさでは劣る
キップとカーフに分けるのは
日本だけらしく、海外では
両方カーフとして扱われている
『ステア』
生後3ヶ月〜6ヶ月以内に
去勢され、2年以上育った
オス牛の原皮を使った革
ちなみに去勢されるのは
繁殖用でなく食用だからです
カーフやキップと比べると
柔らかさやキメの細やかさは
劣るが厚みと強度では勝る
一般的に革靴に使用される革は
ステアであることが多い
『スウェード』
子羊や仔牛の皮の裏側を
サンドペーパーなどで
起毛させたもの
雨の日に最適
『ベロア』
スウェードと製法は
同じですが毛足が
長いものを指します
スウェード同様雨の日向き
『ヌバック』
皮の表面を起毛させたもの
スウェード、ベロアは裏
『エナメル』
表面を樹脂加工した革
フォーマル向け
『オーストリッチ』
ダチョウの革
山形県産で非常に
希少な高級素材
『アノネイカーフ』
フランス・アノネイ社のカーフ
著名なブランドでも使用する
高級素材
革の世界も調べていくと
奥が深いですね