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スーツ

アンボタンマナー

vol.793



札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



昨日の

『立つ時は留め、座る時は外す』

のブログを読んだ方から

『そういうマナーなのですね!
全然知りませんでした』

というメッセージを頂きました



『立つ時は留め、座る時は外す』のブログ←クリック



たしかにスーツの着こなしは
学校や会社で教えてもらえる
わけではありません



私にしても習ったわけ
ではありません



本を読んだり、ネットで調べたり
詳しい方に教えて頂いたりという
風にして覚えました



『大変じゃありませんか?』

と時々聞かれますが好きで
やっていることなので全く
大変ではありません



そういう意味で好きなことを
仕事にしているのはとても
幸せなだと思います



アンボタンマナー



頂いたメールには

『その他にも気をつけた方が
いいマナーはありますか?』

とありました



色々ありますがひとつ
あげろと言われたら

『アンボタンマナー』

になります



アンボタンマナーとは


ジャケット・ベストの一番下の
ボタンは飾りボタンなので
留めないという正式なマナー


スーツを着用する上で
もっとも基本的なルール




では一番下のボタンを留めたら
どうなるのでしょうか?




↓の写真をご覧ください






左の留めない場合と
右の留めた場合を
比べたら一目瞭然ですね?



裾に向かっての美しいラインが
台無しで余計なシワが
よってしまっています






一番下のボタンは留めないのが
前提で上のボタンより外側に
つけられています



ですから留めると当然ムリが
かかってシワがよってしまいます



一番下のボタンはあくまで

『デザイン上の飾り』

と覚えてください






スリーピースを着るときは

『ベストの一番下のボタンを外す』


のが正しい着こなしです



このベストの着こなしを定着
させたのは、洒落者として有名な
ボー・ブランメル



ベストの一番下のボタンを
外したのはボー・ブランメル




スリーピースを着る時ベスト
の一番下のボタンは外すこと
になっています



19世紀の初め、摂政だった
ジョージ四世がベストの
ボタンを掛け忘れて
パーティーに出席しました



飽食で腹がでっぷり膨れた
殿下でしたので、ボタンが外れて
いるのがとても目立ちました



ロンドン社交界の花形であった
ボー・ブランメルは殿下に
恥をかかさないために、自分の
ベストのボタンをさり気なく
外しました



パーティーに出席した人は
服装のマナーには一家言を
持つブランメルと殿下が揃って
ベストのボタンを外していたので
最新のマナーと勘違いして
一斉に右へ倣えをしました



それ以来

『ベストの一番下の
ボタンは外すのがマナー』

として定着しました






たまたま外れていたのに
それがいつしかマナーとして
定着してしまうなんてとても
面白いですね



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