靴
vol.853
札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『アスリートの"不"を解決』
この想いで今日も仕事に臨みます!
今日の午前中は、弊店のお客様の
ご尊父様の葬儀に参列してきました
職業柄、葬儀に参列する
たびについつい気になって
しまうのが参列者の靴です
葬儀といえば
『黒い靴』
をイメージするのが一般的です
しかし、だからといって黒なら
何でもいい、というわけでは
ありません
同じ黒い靴でも、葬儀に
ふさわしい靴もあれば
ふさわしくない靴もあります
それは靴の色だけでなく
素材や模様、光沢の強さ
つま先のデザイン、紐や
留め具の有無、紐の結び方
リボンや金具などの装飾品の
有無などにも関係します
これらのポイントにも気を付けて
靴を選ぶことが大切です
ローファーはカジュアル靴
葬儀に参列すると圧倒的に
ローファーを履いて
らっしゃる方が多いです
今朝の葬儀もほとんどの方が
ローファーでした
ローファー(loafer)
とはもともと
『怠け者』
という意味
ヒモを用いずに脱ぎ履きが
できるスリッポンのことを
言います
靴ヒモを結ぶ必要がないので
気軽に脱いだり履いたりでき
運動性にも優れています
靴を脱いで家に上がる日本
にはとても向いている
ローファーですが『カジュアル』
な靴であり、『フォーマル』な
場面で使用する靴ではありません
当然葬儀ではフォーマルな
服装が求められます
フォーマルな格好に
ローファーはマナー違反です
ローファーを葬儀で履いて
いいのは学生のみです
ではどういう靴を履くべき
なのでしょうか?
フォーマルにはストレートチップ
フォーマルなシーンに最も
適しているのは、つま先に
横一文字のラインが入った
ストレートチップ
靴ヒモが内側に向かって通され
ている内羽根式の靴が適しています
また、つま先に何も飾りがない
プレーントゥの靴も適しています
ビジネスでは、つま先が
Uチップやウィングチップ
になっている靴がよく
履かれています
しかし、葬儀の場では避けた
ほうがいいです
金具がついている革靴もNGです
靴ひもを通す穴に金具の装飾
が施されている靴も
カジュアル寄りのデザインに
なりますので、避けたほうが
いいです
葬儀で履くべきは黒の
『ストレートチップ』
または
『プレーントゥ』
と覚えて頂ければと思います
※ただし、お手伝いなどで頻繁に
脱ぎ履きを繰り返さなければ
ならない方は除きます