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雪解け道にオススメの靴

vol.870




札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



3月に入り日中の最高気温は
プラス気温となっています



とは言っても最高気温で3〜4℃
とまだまだ寒いですが、日差しは
確実に春が近づいていることを
感じさせてくれます



雨の日や雪融け道にオススメの革靴



今日のような雪融けで
ぐちゃぐちゃ道の日は革靴に
困るという声をよく聞きます



そんな日の私のオススメは
スエードですと言うと十中八九


『スエード⁈シミませんか?』


という反応が返ってきます



『スエードはしっかりと
防水スプレーをすれば
スムースレザーよりずっと
撥水効果があるんですよ

あとソールは革ではなく
ダイナイトソールなどの
ラバーソールにすれば
完璧です』


とお伝えしています



『そうなんですか・・・
昔からスエードはしみる
から雨の日には
向かないと思ってました』


えぇ、私も思ってました(笑)



なぜスエードが向いているのか



僕が中学生くらいの頃
今から30数年前は
スエードは水が染み込んで



シミになるので
雨の日は絶対NGだと
言われた記憶があります



お手入れもそっと汚れを
消しゴムで落とすくらい
しかないデリケートな
靴だったと思います



しかし専用ブラシ
防水スプレーが登場
してから一気に状況は
変わりました



専用ブラシで汚れを落とし
毛並みを整えてから
防水スプレーをかける



ということを日常的に
やっていればいつまでも
キレイでシミの出来にくい
状態を保つことができます
撥水効果も保てます



そもそもなぜスエードが
雨の日に向いているのか?



スエードは表面が
起毛しているので
内部まで雨が浸透
しづらいのです



↑図にするとこんな感じです






↑オススメはスエードの
チャッカーブーツです


ひとつ気をつけて頂きたい
のはソールは『革』ではなく
『ダイナイトソール』などの
ラバーソールを選んでください。


↑こんなやつです。
革はシミます



でも昔はスエードは
雨に弱いって言われていた
ような気がしませんか?



実はそれも間違い
ではないのです



キチンと防水対策をしなかったり
ケアが行き届いていない場合に
色落ちが発生してしまうという意味で
雨に弱いんです



スエードは
色落ちする可能性がある点で
雨に弱いのであり



手入れさえしていれば
水を通しづらいという点で
雨に強いのです



製法も関係します



雨用靴のオススメは
『グッドイヤーウェルテッド製法』
です



なぜか?



グッドイヤーウェルテッド
製法は革底の
出し縫い糸が
インソールに
縫われていません

グッドイヤーウェルテッド製法

対して『マッケイ製法』では
革底の出し縫い糸が
インソールに縫われています



そのため、マッケイでは
出し縫い糸の隙間から
雨がシミてきてしまうのです



マッケイ製法

結論



雨の日や雪融け道の革靴には



① スエード
② ラバーソール
③ グッドイヤーウェルテッド製法


がオススメです

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