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スーツ

ソラーロ

vol.922




札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



今日は札幌でお客様への納品でした



覚張俊彦様




今回お客様にオススメ
したのは夏用の『ソラーロ』
のスーツです



ソラーロ



ソラーロはイギリス発祥の生地



製造し、商標を持っているのは
イギリスのマーチャントである
SMITH WOOLLENS(スミス・ウーレン)



スミス・ウーレンは1921年
ハーバート・スミスと
クロード・グラハムによって
ロンドンのゴールデンスクエアで
創設された、著名なイギリスの
マーチャント(服地商)です



ソラーロはスミス・ウーレンでは
「サンクロス」の名称もあり
玉虫色の輝きを持つ
美しいウール織物です



最近見かけるソラーロの生地には
コットンのソラーロや麻が
混じったものが多いですが
オリジナルのソラーロは
ウェイトにして350gはある
現代の感覚からしてヘビー
ウェイトの生地



さすがに350gのウール生地は
高温多湿の日本の真夏では
暑くて着られません



ソラーロはスミス・ウーレンに
よって20世紀初頭に開発され
今も商標として保護されています



ですから、本当に

「ソラーロのスーツ」

と謳っていいのは、厳密には
スミス・ウーレンのソラーロの
生地を使ったものだけなんです



当時は亜熱帯の植民地に於いて

「太陽熱を和らげる効果がある」

として着用を推奨されるなど、近年は
ファッション性の高さばかり注目
されますが、きちんと実用性を
重んじて生まれた生地なんです



男の着るものには、素材
ディテール全てに意味が
込められていて、無駄なものは
一切ないと言われますが
それは本当のようです



玉虫色に輝くのがソラーロの魅力



ソラーロは紫外線にあたると
玉虫色に縦糸と横糸に違った
色糸で織られる事で虹色の様に
輝くのが魅力の生地



ヘリンボーンのような縦じまが
見え、光の当たり方や見る角度に
よって様々な表情を見せるのが
いいところです



なぜ、亜熱帯地域でこの生地が
推奨されていたかというと
横糸に混じった赤色の糸が
太陽光を反射し、暑さ対策に
なるからです



また、紫外線をカットするので
生地が太陽光によって退色しにくい
というのも実用性を感じられる
ポイントです



写真のお客様のスーツは
カーキのソラーロ



経糸に『カーキ』、緯糸に『オレンジ』

を使用しており光の加減で
美しい玉虫色が浮かび上がります



一般的には

『ソラーロ』

と言えばベージュが真っ先に
思い浮かびますが、写真の
『カーキ』『ブルー』
ソラーロもご用意しております



この夏のスーツとして
『ソラーロ』いかがでしょうか?



森さん、山田さん
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お待ちしております















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