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お手入れ

スーツが雨で濡れてしまった時のケア

vol.1000



札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!



『アスリートの"不"を解決』



この想いで今日も仕事に臨みます!



一昨日から昨日、仕事で大阪に
滞在しておりました



朝は8時前の飛行機で帰る
予定でしたので6時半に
淀屋橋のホテルを出て
伊丹空港に向かいました



ホテルを出る時にはドンより
とした曇り空でしたが
雨は降っていませんでした



御堂筋線で千里中央駅に着いて
モノレールに乗り換えるために
地上に出たらまさに



『バケツをひっくり返したような雨』



久しぶりにあんな
スゴイ雨見ました



大慌てて走っているスーツ姿
の方がいましたが、スーツは
ずぶ濡れになって
しまっていました・・・



スーツが雨に濡れてしまったら・・・



今朝のように
突然の雨でスーツが濡れて
しまうことはあります



雨に濡れたスーツは
素早い対処が必要です



雨に濡れたスーツをケアせずに
そのままにしておくと、ウール
特有の動物臭が気になる
ようになります



そして湿気によって雑菌が
繁殖して悪臭がするように
なってしまいます



また、カビが発生する
原因ともなります



またスーツの生地の表面が
デコボコになって波打って
いるように見える
「パッカリング」と呼ばれる
現象が起こってしまう
こともあります



パッカリングがひどくなると
元に戻すのも難しくなるので
濡れたスーツは早急に何らかの
対処をしてケアする必要があります

 
ラペルにパッカリングが起きた状態


雨で濡れてしまった時の対処方法



タオルで水を吸い取る



真っ先にやるべきなのは
乾いたタオルで水分を
吸い取ることです



このときスーツをゴシゴシと
こするのは絶対にやめましょう!



ウールなどの動物性の素材は
水を吸うとキューティクルが
開きます



開いた時に摩擦されると
キューティクルがぐちゃぐちゃ
に絡んで質感が悪く
なってしまいます



乾いたタオルで軽〜く押して
水分をタオルに含ませる
ようなイメージです



大事なことなので
繰り返します



『ゴシゴシとこするのは
絶対にやめましょう!』



風通しの良い場所で陰干し



水分を吸い取ったら
風通しの良い場所でハンガーに
掛けたスーツを陰干しします



その際ジャケットハンガーに
バスタオルを被せてその上から
ジャケットをかけると内側の
水分や湿気が抜けやすくなります 


ハンガーにバスタオルをかけます
 

その上からジャケットをかけます
 

パンツの場合はベルトをした
まま裾を上にして吊るし
重みでシワを伸ばします


 
こんな感じです
 
 
ただ、雨で裾が濡れている場合は
そういう訳にはいきません



どうするかというとハンガーを
使ってウエスト部分を広げて
筒状にして乾かします



広げて空気が入りやすいようにします



こうすると乾きが早くなります
あとは自然に乾燥するのを
待ってください



乾いたらジャケットもパンツ
も丁寧にブラッシングして
保管しておきましょう




































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