ネクタイ
vol.1049
札幌・小樽を中心に活動する
アスリート専門のスーツ仕立て屋
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『アスリートの"不"を解決』
この想いで今日も仕事に臨みます!
本日午後5時より安倍首相の
辞任会見が行われました
辞任の理由としては難病
『潰瘍性大腸炎』の再発
13年前に辞任した時の
病気が再発してしまったようです
7年8ヶ月前に再登板した時には
薬でだいぶ症状が抑えられていた
ようですが、ここ最近再発して
しまったということのようです
道半ばでの退陣に無念の思いが
強いかと思いますが、国から
難病に指定されるくらい大変な
病気のようですので、まずは
お身体を大切に治療に専念
して頂きたいと思います
レジメンタルタイの英国式と米国式
辞任会見ではピンドットの
タイを締めていた安倍首相
ですが、普段はストライプの
タイを好んで締めてます
ストライプのネクタイを
別名で
『レジメンタルタイ』
と言います
『レジメンタル』とは『連帯に属する』
という意味で、特定のグループに
属することを示します
ネクタイのレジメンタルは元々
イギリスの軍旗がベースで
英国海兵隊は『紺・赤・黄』
空軍は『紺・白・エンジ』
のレジメンタルタイが制服と
なっています
黒地に黄色だと
『オックスフォード大学』
のように有名大学にも決まった
レジメンタルがあります
話を戻します
↓の写真をご覧ください
偶然なのか必然なのか
分かりませんが安倍首相
トランプ大統領共に
『レジメンタルタイ』です
が、よく見るとストライプの
方向が違うのがお分かり頂ける
と思います
トランプ大統領は右上がりの
レジメンタル
安倍首相は右下がりの
レジメンタル
一般に
『右上がり』が英国式で
『右下がり』が米国式と
言われています
これでいくと
日本人の安倍首相が『米国式』
米国人のトランプ大統領が『英国式』
ということになります
ではなぜ米国式が『右下がり』なのか?
その原因はアメリカの
超有名ブランドにありました
『米国式』はブルックスブラザーズが起源
ブルックスブラザーズは今年で
創業200年を迎える
『アメリカントラッドの代表』
私の高校は私服でしたが
当時は『ブルックス』の紺ブレ
に憧れました
昭和40年代生まれの方では
そういう方多いんじゃない
でしょうか?
そのブルックスブラザーズの
社長が、19世紀英国軍人
たちの間で、定番となっていた
『レジメンタルタイ』に目をつけ
『レップストライプタイ』として
アメリカに紹介しました
その際に凝らしたひと工夫
というのが
『縞の向きを反転させること』
だったのです
そして『レップストライプタイ』は
登場から瞬く間に広まり
やがてアイビールックの
代名詞的存在にまでなったのでした
日本でも『レジメンタルタイ』は
人気ですから、しめてる人を見たら
『おっ!英国式だね』とか
『ブルックス好きなの?』なんて
ことから会話が弾むかもしれません
ひとつ注意して頂きたいのは
ヨーロッパ、特にイギリスに
出張に行く方
イギリス駐在の商社マンが
黒地に黄色のストライプの
ネクタイをしていたら
商談相手に
「僕もオックスフォード
出身なんですよ!どこのカレッジ?
教授は誰だった?」
なんて話しかけられて冷や汗を
かいたなんてウソのような
ホントの話もあります
海外出張に行かれる方は
『ソリッド(無地)タイ』や
『小紋柄』をお選びになることを
オススメします