スーツ
vol.1078
美しいスーツ姿は
引き締まったカラダづくりから
日本でただ一人
見栄えるスーツとカラダ
を仕立てる専門家
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『スーツは男を魅力的に見せる
ものでなければならない』
『装うことで生まれる自信は
美しいスーツと引き締まった
カラダで作られる』
先日お客様から
『拝田さんの襟の穴
こんもりしてますね!』
とご指摘頂きました
職人さんの手仕事なので
このようにこんもりとしています
現在ではこの穴に
徽章や社章をなんの
ためらいもなく
差している方が
多いと思います
ただこの穴、元々はそういった
バッチ類を差すためのものでは
ありませんでした
この穴の呼び名は
ご存知でしょうか?
この穴は
『フラワーホール』
といいます
フラワーホールはその名の通り
かつては花を差すための穴でした
現代では
会社員など組織に所属
する人の多くが
所属団体の徽章(社章など)を
付ける穴として使ってきました
なぜ穴が空いているのか?
スーツの原型は軍服と
言われています
軍服は風をさえぎるために
学ランみたいな詰襟タイプの
服だったと言われています
時代とともに上の方のボタン
は留めずに、襟を折り返して
着るのが一般化して行きました
最終的にあらかじめ襟を
折り返して着るという前提で
仕立てられた現在のスーツに
近いタイプの上着が出始めた
というわけです
穴が空いているのは
当時の第一ボタンの
名残ということです
現在では結婚式で新郎が
フラワーホールに花を差す
風習が残っています
花嫁に渡した求婚のブーケから
承諾の意味で花嫁に差して
貰うのだそうです
ラペルの裏にループ
仕立て服では
『フラワーホール』
の下に花の茎を留めるための
『フラワーループ』
というものがついている
場合があります
もう少し寄ってみると・・・
実際のところフラワーループを
使う場面はまずないと思います
ただウンチク好きな方には
いいネタかもしれません
飲み会などでラペルを
ひっくり返して
『この糸何のために
あるか知ってる?』
とやってみてください
『へぇ〜』と感心されるのか
『だから?』と冷たく
あしらわれるのか
それはあなたの話術次第