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スーツ

イタリアとイギリス

vol.1088



美しいスーツ姿は
引き締まったカラダづくりから


日本でただ一人
見栄えるスーツとカラダ
を仕立てる
専門家

SARTORIA FISTY

の拝田昇です!



『スーツは男を魅力的に見せる
ものでなければならない』



『装うことで生まれる自信は
美しいスーツと引き締まった
カラダで作られる』










グッと寒くなってきたため
秋冬物のオーダーが
増えてきました



春夏物に比べて
秋冬物の方が生地に
表情があり、見ているだけで
楽しくなってきます



ホントに自分はこの仕事が
好きなんだなと実感する
毎日です



好きな仕事を出来るなんて
幸せだな〜とも感じています



弊店は『ナポリスーツ』のお店です



従いまして生地もイタリア製が多い



割合でいうと

イタリア70%

イギリス30%

というところでしょうか



スーツのオーダーの際に
よく聞かれるのが

『イギリス生地』
   と
『イタリア生地』

についての違い



今日のお客様にも

『どこが違うのですか?』

と聞かれました



今日はそちらを説明いたします



イギリスとイタリアの違い



スーツやジャケット素材では

『イタリア』

『イギリス』

『日本』

『中国』


このあたりで織っている
生地がほとんどです



日本人としては日本の生地を
応援したいところなのですが
残念ながらコストが合わなくなって
現在では実際に国内で
織られている日本製生地というと
片手で数えられるほど



実際のところ織っている
国が違ったらどう違うのでしょうか?



イタリア生地は、よく柔らかい
とかしなやか、という風に
表現されます



あと、ファッション性が高い
という風にも言われます



まず柔らかいと言われる理由は
縦糸は双糸、横糸は単糸で
織られていることが多いからです






中島みゆきさんの歌に
『糸』という歌があります



縦の糸はあなた~横の糸はあたし~



そもそも織物は
縦の糸と横の糸で
できているという
前提があります



単糸というのは
その名のとおり1本の糸



対して、双糸というのがあります



双糸は字の通り、2本の単糸を
撚り合わせて1本の糸に
したものです



イギリスの生地は、縦横双糸で
織られているものが多いのです






ウエイトがある、というように
表現されるのはそういう部分から



実際にしっかりしていて
厚く重みも出ます



単糸をしっかり撚り合わせて
1本の糸にした双糸を
縦と横の糸に使用すれば
耐久度も出て丈夫です



シワにもなりにくい



良く、イギリス生地で誂えた
洋服が仕立映えするという
表現をされるのはこれが所以です



上記2つのお国柄から
生地をまとめると
下記のようになります



イタリア生地



長所

柔らかく滑らか

艶やか

ファッション性が高い

軽い



短所

耐久度に欠ける

シワになりやすい



イギリス生地



長所

しっかりしている

仕立映えする

ずっしり重みがある

クラシックな雰囲気



短所

モダンな雰囲気に欠ける

厚みがある



生地の質や素材ブランドに
よっても上記の通りでは
ないでしょうが、おおよその
特徴はこんなところかと思います



参考になれば幸いです





















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