スーツ
vol.1188
美しいスーツ姿は
引き締まったカラダづくりから
日本でただ一人
見栄えるスーツとカラダ
を仕立てる専門家
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『スーツは男を魅力的に見せる
ものでなければならない』
『装うことで生まれる自信は
美しいスーツと引き締まった
カラダで作られる』
冬本番真っ最中の小樽ですが
春夏物の生地見本が
入荷してきております
先日お客様と春夏物の
生地見本を見ている時に
『春夏物と秋冬物って
何が違うんですか?』
と聞かれました
『当たり前』
と思っていること
でも知られていないことって
沢山ありますよね
『春夏物と秋冬物』
の違いですが
実際のところ生地が
こうなら「春夏物の生地」
これなら「秋冬物の生地」
といった区別はありません
生地の『織り方』で判断します
織り方には『平織り』と
『綾織り』という代表的な
2つがあります
『平織り』が春夏物に多い
織り方
『綾織り』が秋冬物に多い
織り方
という違いがあります
平織りは縦の糸と横の糸を
交互に入れて織っていく
織り方です
原始的な織り方ですし糸間の
隙間が大きく、平坦な生地が
多い為に着用感が涼しいと
言われています
この平織りは糸間の密度を
極端に密にすることは出来ず
生地を厚くしにくいので
冬場に着ると寒さを感じます
平織りは摩擦には強いのですが
伸縮性、引っ張られる力には
弱いためジャケットの袖が
引っかかって簡単に破れる
ことが多いのはこのためです
綾織りは縦の糸が2本もしくは
3本通過した後に横の糸を1本
通して織っていく織り方です
糸間の密度が大きくなるので
秋冬の時期には風も通しにくい
ため外気をシャットアウトし
暖かいです
逆に、糸間の密度が大きくなる為
春夏の時期にはムレやすく
暑いと感じると思います
平織りに比べると摩擦の強度は
落ちますが、伸縮性があり
シワが寄りにくく糸も密なため
光沢感も出やすいです
3シーズン着られるスーツと
お客様にご要望頂きますが
生地の織り方の特徴からすると
春夏秋であれば「目の詰まった平織り」
秋冬春であれば「薄手の綾織り」が
オススメとなります
見た目だけでなく触った感じも
違いますのでぜひご来店頂き
生地の違いを感じて頂ければ
と思います