シャツ
vol.1276
美しいスーツ姿は
引き締まったカラダづくりから
日本でただ一人
『体重を減らす仕立て屋』
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『スーツは男を魅力的に見せる
ものでなければならない』
『装うことで生まれる自信は
美しいスーツと引き締まった
カラダで作られる』
先日弊店にシャツを
お仕立てにご来店された
お客様がいらっしゃいました
『昇進のお祝いに弊店の
シャツお仕立券を
プレゼントされた』
という理由でのご来店でした
お話を伺うと
お客様のご希望は
『半袖シャツ』
『今年の夏は暑かったですよね
スーツの下に着る半袖シャツって
持ってないのでいい機会だから
作ってみようかなと思いまして』
『かしこまりました
念の為、お聞きします
ビジネスで半袖シャツは
マナー違反というのは
ご存知でしょうか?』
『え!そうなんですか⁉️』
『はい、実はそうなんです
気になさらない方でしたら
問題ありませんが、マナー
に厳しい方とお会いする時は
ご注意ください』
シャツの袖はジャケット
から1.5cmほど出す
スーツを仕立てたり、買ったり
したことのある方は一度は
聞いたことあると思います
でもこれってなぜだろう
と思いませんか?
話は19世紀に
さかのぼります
当時は現代のように
ドライクリーニングが
ありませんでした
スーツは基本ウールですから
自分で水洗いすると確実に
縮みます
ですので『スーツを洗う』と
いう発想自体
ありませんでした
対してシャツの素材は
コットン(綿)がメイン
コットンですから
水洗いできます
ご自宅でシャツを水洗い
されてる方も多いのでは
ないでしょうか?
私は毎日しています
洗えるシャツに対して
洗えないスーツ
だから袖や首の汚れやすい
肌に直接触れる場所は
シャツを出したんです
こうすることでウール素材の
スーツが汚れるのを防ぎました
つまり、シャツをジャケットの
袖口から出すことは元々は
ファッションではなく
汚れないようにする
ためだったのです
ちゃんと意味があるのですね!
余談ですが、日本では普通に
売っているドレスシャツの半袖
本場ヨーロッパでは売っていません
(カジュアルシャツは売ってます)
半袖シャツにジャケットだと
ジャケットの袖口や首元が
汚れてしまうからです
『ジャケット着なきゃ
いいんじゃないの?』
最もなご指摘です
しかしながら日本と違い
ヨーロッパではシャツは基本
『下着』
ですからシャツ1枚に
なることはよほど親しい
間柄でない限りありません
必ず人前ではジャケットを
着用します
日本の夏のように高温多湿の
環境下では考えられないかも
しれませんが夏でも同様です
袖丈の測り方
↑の写真のように袖のボタンを
外して手を下げた時に
シャツ親指の
付け根に触れる
くらいの長さ
が正しい長さです!
これを親指の付け根ではなく
くるぶしにしてしまうと着ている
うちに短くなってしまいます
コットンなのでどうしても
洗濯で縮んでしまいます
↑のシャツも作った時は
もう少し長かったです
あとヒジの部分にシワが
入って上に上がってきて
しまうというのもあります
ボタンをすると↑のように
キチンとおさまります。
お店で店員さんに測って
もらう時は問題ないと
思いますが、ネット等で
買われる時は上記の
ように親指の付け根
まで測るようにしてください!