シャツ
vol.1352
美しいスーツ姿は
引き締まったカラダづくりから
日本でただ一人
『体重を減らす仕立て屋』
SARTORIA FISTY
の拝田昇です!
『スーツは男を魅力的に見せる
ものでなければならない』
『装うことで生まれる自信は
美しいスーツと引き締まった
カラダで作られる』
連日暑い日が続きますね
先週末は
『第57回おたる潮まつり』
が開催されました
夏の小樽で一番大きなお祭りで
3日間で延べ90万人が集う
イベントです
日曜日夜には
『東京ディズニーリゾート
40周年スペシャルドローンショー』
と
『道新納涼花火大会』
が開催されたため入場規制が
実施されるほどの人手と
なりましたが幸い事故もなく
無事に終了したようです
オーダーシャツのススメ
こう暑い毎日が続くと
上着を着る方は少なく
シャツ1枚の方が
ほとんどになります
先日初めてお会いしたお客様と
シャツの話になりました
『首が太くて首に合わせると
シャツの腕が長い』
『腕に合わせると首の
ボタンが閉まらない』
『すごくシャツでストレス
を感じている』
というお話でした
シャツは肌に直接ふれるもの
ですから、自分にあったもので
なければ、ストレスを感じます
そういう体型の方に
オーダーシャツをオススメ
します!
基本シャツは下着ですから
構造はシンプルです
素材も綿か麻で、選択肢の幅は
狭いかもしれません
逆説的ですが、この二点
構造がシンプルで素材が綿か麻
というのがむしろオーダーが
必要になる理由です
理由はいつだって単純です
綿や麻といった植物繊維には
それ自体に伸縮性がありません
構造もシンプルですから
工夫する箇所も限られています
ということは
「小さすぎては致命傷」
になる理屈です
シャツはとにかく
「小さくてはいけない」
が大前提です
特に小さくてはいけないのが
首回り
小さければ息苦しくてたまりません
しかしネクタイが前提と
なっているので大きすぎれば
不格好極まりありません
誰もが首で寸法を合わせます
シャツの寸法は首回りが基本です
ここで問題が起きてきます
既製服の寸法は割り出しですから
首回り寸法に従って、
着丈,裄丈,胸回り,胴回りが
自動的に決まります
首回りが大きいと
体全体が大きいものと
みなされます
でも、実際にはそんなこと
あり得ません
首の太さと体格体型は
大して関係ありません
首の太さは「指」と同じで
体全体に占める変化の
割合がとても小さい
その小さな部分を捕まえて
割り出すんですから
無理があるわけです
例えば、図1のようにABCDが
同じ身長の4人の方がいるとします
Aが標準寸法の方だとします。
あまり運動もせず、デスクワーク
中心の生活だとお腹周りに
肉がつきます (A2)
お腹の寸法が足りません
お腹が窮屈、シャツも
ストレスフルです
これを解消するには「首回り」の
寸法を上げることになります
すると首元が余り
ネクタイが決まり
にくくなります
同時に着丈、袖丈も長くなり
胸回りも余るようになります
あちこちごそごそして
ジャケットの袖からやけに
シャツが見える、なんてことも
起きます
また、若い方や運動好きの方(C)は
体幹がしっかりしている関係上
体に対して首が太くなりがちです
すると、Aよりも首回りが太い
ことになりますから、Aよりも
ワンサイズ大きな首回りに
しなければいけません
自動的に身長が
伸びたことになります
鍛え方の程度によっては
相当に大きくなっていきます
どこもかしこも余ります
ごそごそです
やっぱりジャケットの袖から
シャツがやけに飛び出す
なんてことが起きます
逆に細い場合はどうなるか
Aよりも首が細いBの方は
自動的に身長が低いことに
なります
今度は、どこもかしこも足りません
丈は短くズボンから飛び出たり
ジャケットの袖の奥に
シャツは引っ込みます
これを回避するには...
やっぱり首回りを大きくする
必要があります
シャツは下着で肌に
密着するだけに、ジャケット
などよりも、不快に対する
許容範囲が狭くなります
大抵はどこかが大きく
どこかが窮屈です
それでも何とかなってしまう
方が多いのは、統計に基づいた
サイズスペックのお陰だったり
比較的安価なので諦めやすかったり
シャツはそんなもの
という感覚のせいかもしれません
しかし、本来は許容範囲の狭い服です
子供は正直なもので
不快なシャツは絶対着ようと
しなかったり、破れるくらいに
引っ張ってべろんべろんに
したりします
良い生地, 良い寸法のシャツに
出会えたら幸いです
もう変化させたくありません
植物繊維は、ある程度身につけて
生地が柔らかくなると
更に快適です
なおさら変化させたく
ありません
それを固定するためにシャツの
オーダーや良い縫製があるのです
良いシャツは贅沢な代物です
イタリアでは「良い生まれ」を
「シャツを着て生まれた /
essere nato con la camicia」
と表現します
本来の意味はさておき
言い得て妙な気がします
話は変わるのですが、シャツに
とっての縫製はそのようなもの
なので、良いシャツの縫製は
とても柔らかいのに丈夫です
『良いもので、丈夫なものを
作ってしまったら買い替え
需要が起きないではないか』
と盛んにテーラーに向けて
言われた時期がありました
たしかにそうかもしれません
しかし
「良いもので丈夫なものを
大切に長く使って欲しい」
と私は考えています
スーツもシャツも靴もです
紳士服の世界は、デザインや
流行の面白みも大事ですけれど
『良いものを大切に使う』
『自分のスタイルを固め、維持する』
という点も大切だと考えます
そのお手伝いが出来ましたら
やっぱり私にとっては
とても嬉しいことです
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